毎日私のあごを見ては「簿の耳ちゃん、今日もすっごい顎してるね。きれいな2重、3重、よ四重-!?」と言ってくださる私のコーチ、そう、子供です。
この厳しいコーチのおかげで私は顎周りの肉をブラックホールに「ふんっ」とぶん投げてやりたいと日々思うわけです。
言われなければそこまでも気にしていなかったんだけれどね、がんがん言われるからどんどん気になる気になる木にな~る。
「簿の耳ちゃんはで部ですなぁ~」と私の贅肉をつまんでは言ってくるこのコーチ。
コーチのおかげで体型には気を使ってます。いえ、使わせて頂いております。
あまりにもうるさいので私は毒づきました。
「だったらさー、あの人はどうなのよあの人は。まるまるとしてるじゃない?あの人の方がすごいじゃん!」
言い負かしてやったZE!とふがふが鼻息荒くドヤった私に対し、
「あの人はキャラだから。すでにキャラだから。キャラクターだからいいんです」
「くまプーだってベイマックスだっておデブだけどキャラだから許される。でも簿の耳ちゃんは許されない。愛されキャラにはなれないから。だから痩せなさい。その二重顎をなんとかしなくてはだな!」
い。いたい・・・おかあちゃんなんだか心がイタイわぁ・・・・・
「もしさ、あたしがめちゃくちゃおで部だったらあなた一緒に歩ける?学校の人に見られても大丈夫?絶対おで部って笑われてディスられるよね」
「あー、絶対言われると思う-。筋トレガチ勢多いから相当笑われるだろうな」
人は見た目ではないが見た目もやはり大事です。さ、明日も出走してくるか。走れども走れども痩せず引き締まらずだけど。